私がふだんもっとも愛用している紙は、マルマンのポケットサイズ(縦113mm×横165mm×厚さ16mm)のクロッキー帳です。
100均などで売っているA5サイズのジッパーバッグに、マーカーや鉛筆と一緒に入れています。
このサイズならかばんに入れてもそんなにかさばらないし、手軽に取り出してささっと描けます。
メモ代わりにもできて、万能なんです。
そんなマルマンのポケットクロッキーですが、表紙の色が3種類あるのは知っていますか?
これ、表紙の色によって中の紙質が違うんです。
目次
表紙の色は、青と赤とオレンジ。3種類あります。
それぞれ使っている紙質が違うので、お好みや目的によって使い分けてみてはどうでしょう。
紙質が違うということは、厚さや重さも違います。
でも、値段はみんな同じ。
ということは、表紙の色によって枚数も異なるんです。
それぞれの違いを詳しくみていきましょう。
枚数:100枚
品番:S161
用紙:白クロッキー紙 MPS-C 52.3g/m² WHITE
薄手の白いクロッキー用紙です。
表面はややつるつるしていて滑りが良く、癖のないプレーンな紙質です。
枚数が多いためふんだんに使え、何枚も手早く描きたい場合には最適です。
濃いめの鉛筆やマーカーが合います。
反面、色鉛筆はきれいに乗りません。
参考までに水彩絵の具を塗ってみました。
ちょこちょこっと部分的に彩色する程度なら大丈夫ですが、やっぱり全体的に水を多く含ませて塗るのはやめておいた方が良さそうですね。
枚数:80枚
品番:S162
用紙:クリームクロッキー紙 MPS-C 60.0g/m² CREAM
クリーム色で簀目(すのめ)が入ったクロッキー用紙です。
表面は少しざらついて、硬めの鉛筆でもよく乗ります。
簀目はこんな感じ。独特の風合いが出ます。
描いていて気分のいい紙です。
ざらざらした風合いをもつので、色鉛筆も乗ります。地色がクリーム色なのを計算して塗るといいかも。
もちろんマーカーもOK。
青の白クロッキー紙と同じく、がっつり水彩するのには向いていませんね…。
枚数 55枚
品番:S163
用紙:画用紙 薄口(中性紙)・96.5g/m²
あまり見かけないかもしれませんが、マルマンのポケットクロッキーブックにはオレンジがあります。
これ、シリーズ中唯一画用紙を使ったクロッキー帳なんです。
画用紙なので、薄口とはいえクロッキー紙よりは厚く、枚数は少なめの55枚。
実はこのオレンジが私の一押しのクロッキーブックです。
鉛筆、マーカー、色鉛筆、どれも素直な描き味です。
画用紙だから、幅広い画材を受け入れてくれるんです。
マーカーで描いても裏移りしにくいのも嬉しい。
写真では試し描きしていませんが、ボールペンやつけペンとかでも大丈夫ですよ。
もちろん水彩用紙のレベルには及びませんが、水彩絵の具の色もそこそこ良く出るんですよ。
描く道具を選ばないから、日常で側において描くのに使ったり、
旅先で持ち歩いたり。
私の場合、旅行の時ってスケッチ目的でなければそんなに枚数描けないので、55枚もあれば十分なんです。
その代わり彩色はしたいから、薄口の画用紙のこのポケットクロッキーブックは重宝します。
出先で気軽に描いて彩色もしたいけれど、スケッチブックを使うほどじゃないし… という人はぜひ使ってみてください。
これだけは強力におすすめできます!
オレンジの画用紙を使ったクロッキー帳は、このポケットサイズしかないのが残念です。
正方形のSQサイズで出してくれるとすごく嬉しいんですけどねー。
マルマンのポケットクロッキーブックは用紙が3種類、それぞれ表紙の色で見分けられます。
キャラクターとのタイアップなどの限定品はそうではないこともあるので、必ず中の紙を確認してから買いましょう。