絵が下手でもできる!切り絵を作ろう【貼る編】

切り絵の最後の工程、切ったパーツをレイアウトして貼るところを説明します。

切るのは楽しいけれど、貼るところで迷う人が出てくると思います。
悩んで結局貼らない・貼れなかったという人もいます。

レイアウトを楽しくするヒントとともに、今回も写真多めでお送りします。

用意するもの

  • 色画用紙:台紙に使います。
  • 仮止め用の貼って剥がせるノリ
  • 固定用のノリ

それと、切ったパーツ。
切り抜いた残りも使うものとして、用意します。

貼りたいパーツをひとつ選ぶ

まず、貼りたいと思ったパーツを一つだけ選びます。
複数色のパーツを選ぶと、要素が増えるため台紙の色を選びにくくなります。
やってもいいけれど、最初が苦しいと作るのにとても時間がかかるので、おすすめしません…
サクサク楽しく作るには、まず一つだけ選ぶのがポイント!

台紙を選ぶ

何枚か台紙を重ねてパーツを当ててみる


一つ選んだら、台紙を実際に当ててみて、どの色の台紙にするか決めます。
軽い気持ちで選んじゃってください。

どんな組み合わせでも、失敗はありません。
大丈夫!

Point色画用紙を切り離す綴じてあるタイプの色画用紙を切り離すときは、カッターで軽く接着面を切ると綺麗に切り離せますよ。
手ではがそうとすると、破れてしまったり凸凹になってしまうことがたまにあります。

(カッターが錆びているのは見なかったことにしてくださいね)

台紙の色を決めたら、パーツを追加していきます。
パーツを追加

同じ色、似たような形のパーツ同士は組み合わせやすいですよ。
ちょっと交差してずらして置いてみました。

次は、違う形のパーツを置いてみます。
三角パーツを追加

緑の台紙に紫のパーツ。いわゆる補色ですね、パキッと引き立ちます。
しかし、紫が二つ続くのはわたしにとっては納得がいきませんでした。
そこで。
裏返しで使うのもあり

ひとつ、裏返してみました。
こうやって裏面を使うのもアリです。

次はどうしようか考えます。
ここでまた新しい色のパーツを持ってくると、組み合わせるのが難しくなります。
しかし、台紙と同系色=緑系ならそんなに難しくないです。
というわけで。
緑のパーツを追加

単純に上に乗せるのは面白くないなと思ったので、最初に置いたジグザグパーツの下にくぐらせて置いてみました。
このパーツ、意図的に切った形ではありません。
葉っぱの形を切り抜いた残りです。
なので、切り残しは面白い形の宝庫。捨てないで!

ここでよしとしてもいいのですが、もうちょっと欲張ってみます。
桜の花びらを追加

最後に桜の花びらの形のパーツを足してみました。
ないときと比べて、にぎやかになりました。
この辺は、お好みとかその時の気分次第です。

色数やパーツが増えれば増えるほど、配置を決めるのが難しくなります。
たくさん配置して、「なんだかわからなくなっちゃった。」と感じた場合は、とりあえずパーツを1つ、外してみてください。
それでも「わからない」感じがしたら、さらにもう1つ。

ひとそれぞれ、「あ、これでいい。」と思える色数やパーツの数があります。
実験してみてくださいね。

貼って剥がせるノリで仮止めする

仮止めのり

「なんとなくこれでいけそう。」と感じたら、動かないように貼って剥がせるノリで仮止めします。

全面でなく、端っこだけで十分です。
配置したパーツの端をめくって、めくれた部分(裏面になりますね)に貼って剥がせるノリをつけて、強めに押さえます。
端を仮止め

「これだけは絶対この場所でないとイヤ」なパーツから止めていった方がいいです。
貼っているパーツに集中していると、他のパーツに肘などが触れて動いてしまう場合があるので、パーツの優先順位をつけておきましょう。

レイアウトが決まったら剥がせないノリで止める

貼って剥がせるノリで仮止めした段階ではまだ動かしても大丈夫なので、微調整できます。
納得がいったら、剥がせないノリでしっかり止めます。
しっかり貼るのり

パーツの仮止めしていない部分をめくってノリを塗ります。
全面ビシッと塗った方がいいのですが、角さえしっかり塗っていればだいたい大丈夫です。
ノリを塗る

ノリを塗ったところはこんな感じです。
パーツの大きさに合わせて、ノリは太いものや細いものを使い分けた方が手が汚れません。
また、長いパーツは一度に全面に塗ると、貼るときに歪んだりシワになってしまいます。少しずつ塗って貼った方がきれいに仕上がります。

大きいパーツ

大きいパーツは、台紙にノリを塗って貼るのもありです。
この場合でも、角と端だけはパーツ側にノリを塗るのを忘れないでくださいね。

重なったパーツを貼るときは

重なったパーツの貼り方1
緑パーツを貼ろうとすると、上のギザキザパーツをどうすればいいのか、という話になりますよね。
まず、上になるギザギザパーツを緑のパーツの際まで貼ります。
写真では両脇から貼ってきていますが、片側でも構いません。

この段階で、緑パーツを貼って固定します。

重なったパーツの貼り方2
その後、ギザギザパーツを上に貼れば、ほぼずれることなく貼れます。

だいたい貼れました。
最初に置いたときと、あんまりずれていないでしょう?
だいたい貼れた

貼り方に決まりはありません

上の例では、最初にパーツを置いて1箇所以外は重ねずに、自分で配置を考えて貼りました。
でも、貼り方には決まりがありません。
自分で自由に実験や研究を重ねて遊んだ方が楽しいです。

例えば…

重ね貼り

重ね貼り

大きなパーツの上にまるっと小さなパーツを乗せたり、葉っぱのパーツを少し重ねていたり。

偶然にまかせる

どうしてもパーツが置けない! 配置が決まらない! という方にはこれがおすすめ。
まず、何枚かパーツを手に持って…
パーツをばらまく1

ばらまきます!

パーツをばらまく2

実際、わたしにはこうやってばらまいて作った作品がたくさんあります。
偶然の配置、案外きれいですよ。

貼り終わったら

日付とサインを入れる

裏面に必ず日付とサインを入れましょう。
制作日って覚えているようで、結構忘れてしまうんです。
わたしは色鉛筆で入れることが多いです。

作品の保管は、100均で売っているジッパーファイルが便利です。
1作ずつクリアファイルにしまっている人もいますね。
このへんはお好みで。
ジッパーファイルに保管

残ったパーツや切り残しは捨てないで

パーツの保管1
貼れなかったパーツや切り残しは捨てないでとっておきます(しつこいですが大事なので)
クリアフォルダが手軽でしまいやすいかな?

わたしはクリアフォルダに入れた上に、さらに水墨画練習用紙が入っていた紙ケースにしまっています。
パーツの保管2

残ったパーツや切り残しの保管方法は現在も試行錯誤中です。
クリアフォルダは手軽だけれど、どうしてもこぼれてしまうし、大きなパーツはしまうときに折れてしまいがちなんです。
名案があったら教えてください…

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