おうちでできる図録から模写

【ひきこもりお絵描き】かんたん模写遊び

感染症対策でお出かけを控え、美術館にもなかなか行かれないとお嘆きの方。
激しい気候についていけず、スケッチに出かけるのをためらっている方。

そんなこんなで絵を観に行かれなかったり、描きに行かれずフラストレーションがたまりがちの日々をお過ごしの方に、「まあちょっとやってみてくださいよ。」とおすすめしたい遊びがあります。

今まで美術展でもらったチラシや、買った図録がおうちにありませんか?

お手持ちの色鉛筆やクレパスで模写することで、描きたい欲が満たされ、お気に入りの作品のさらなる魅力が発見できます。
なかなか出かけられな日は、手持ちの図録や写真を模写するのもまた一興。

模写って難しいという先入観がありそうですが、そんなことはありません。
元の絵と同じ画材を使う必要もないです。
お手持ちの画材で、描きたい箇所だけでも、十分遊べます。

あと、「何が面白いの?」
私も最初は猜疑心満々でした。
しかし!これがやってみると面白いんですよ。

先入観はちょっと横に置いておいて、軽〜い気持ちで片足突っ込んでみてください!

用意するもの

  • 普段使っている画材
    何でもいいですが、おすすめはちょっとずつ描き進められるもの。
    例えば…
    • オイルパステル・クレヨン・クレパス
    • 鉛筆
    • 色鉛筆
  • スケッチブック
    クロッキー用紙でなくて、画用紙とか水彩紙のしっかりした紙のものを使った方が描きやすいです。
  • 手持ちの画集や展覧会の図録・チラシ
  • (あれば)マスキングテープ

お気に入りを描く。全部描かなくてもOK。

A. ワイエス《海からの風》習作 1947年
A. ワイエス《海からの風》習作 1947年

どれを描くか迷ったら、是非、お気に入りの作品を選んでください。

難しそうでもです!

好きな作品と、それほどでもない作品では、集中度が全然違いますよ。
模写することで、お気に入りの作品の秘密がちょっとわかるかも。

ここではワイエスの「《海からの風》習作」を模写することにしました。

海からの風を受けて揺れるカーテンの透け感と質感、そして光と影、寂寥感。
うまさにため息が出ますね。
しかもこれが習作とは。

描きたいところ以外は別の紙で枠を作って覆ってしまいます

全部描くのは大変そうです。
枠を切り抜いた紙で作品を覆い、一部分だけを描くことにしました。
これだけでも様になりますよね。改めてワイエスのすごさと作品の魅力を思い知らされます。

大家の作品を全部模写するのは、かなりチャレンジングな行為です。
私も何回かトライしましたが、全然全然写し取れず、正直申しまして心がポッキリ折れます…
最初から挑むのは止めませんがおすすめもしません。

枠紙は乗せるだけではずれてしまうので、マスキングテープで軽く留めます。
私は念のため、マスキングテープの粘着力を弱めるために綺麗な布の上で軽く貼って剥がしてを数回繰り返してから使っています。

あと、これはすごく大事なのですが、ページの余白に貼るようにしてくださいね。
剥がす時もそうっと、ゆっくりとを心がけてください。
万が一でも、作品の印刷面を傷つけてしまって悲しい思いをしないように。
さらに、反対ページの同じ場所も余白であればベターです。糊残りがあると跡になってしまいます。

注意!
マスキングテープの代わりに付箋紙を使うのは絶対にNGです。
付箋紙は剥がしたときに糊が多く残り、変色する可能性がとても高いです。

A. ワイエス《海からの風》一部の模写
A. ワイエス《海からの風》一部の模写

クレヨンで模写してみました。時間にして30分くらいです。

元は水彩画ですが、水彩で模写はものすごい難易度が高いのでやったことがないです。
水彩は試行錯誤がほぼほぼできませんからね。

クレヨンやオイルパステルは重ね塗りができ、塗り間違えたら削ったりと色の試行錯誤ができるので模写初心者におすすめです。
わたしも模写するときは、8割がたオイルパステルです。

模写していると、薄く何種類もの色が混ざっていることに気付きます。
ちょっと目には一様に茶色に見えるけれど、カーテンから透ける部分は、わずかに青味がかかってることとか、窓から見える景色はほんのり緑色に寄っているところとか。

あと、相当暗く彩度を落としていかないと似てこない。
これは短時間で仕上げてしまったのでまだまだ明るいですが、時間をかけてもっと暗くしていけばもっと近づけそう。

完璧に写し取れなくても気にしないこと

これ、案外大事だなと思ってます。

色もそうですが、カーテンの形や窓の比率が違ってしまいました。
しかし、そこはそれ、という感じで。

大家の作品をそうそう完璧に模写できるわけないじゃないですか!

それよりも、作品の色や構図の秘密に少しでも近づいてみることが大切なんじゃないかな、と。

モノクロ模写もアリです

今回は作品の色を再現したかったので、色を使いましたが、敢えて鉛筆だけで模写する方法もアリです。

脳内でカラー→モノクロの変換をするわけですね。

今それをしているところですが、これまた違った楽しさがあります。
描き終わったらまた、模写の楽しさを一方的にお知らせしたいと思います!

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