2024年5月27日
その時に提出したコメントから。
わたしにとって「9月の海はクラゲの海」は、ムーンライダーズのファンになって最初に買ったアルバムに入っていた曲です。
対のようで対でない、対でないようで対となる、触れそうで触れ合わないふたつが紡がれ流れていく切ない歌詞と美しいメロディ、切なさを包み込むかのようなアレンジがとても好きです。
この作品自体は過去に作っていたものなのですが、「9月の海はクラゲの海」の世界のようだと感じて今回、出展いたします。
好きな人、好きなもののことを何にもわからなかったのに、思い込みと気持ちだけは強かった若き日の自分。
まさに、この曲に歌われているような世界に生きていたと、気づいたのは年月を経てから… それを美しい歌詞に作り上げたサエキけんぞうさんと、ちょっとおどけたような、でもこの上もなく美しい曲で包み込んだ岡田徹さんの才能の凄さ。
名曲たる所以ですね。
額装は「クラゲ」のイメージに合わせてアクリルフレームを選び、マットがわりにブルーのフィルムを敷きました。
タイトルは歌詞中の「ガラス」と「フィルム」から。
突き刺しているように見えるのは、泳いでいるように見えるのは、どちらでしょう?