切り絵を作る場合、どんな紙を使ってもいいし、道具もなんでも構いません。
とはいえ。
はじめて作るのに、なんでも、というのも困りますよね…
切りにくい紙や、高い道具を揃えたけど結局使わない、なんて失敗をしたら続かないと思います。
今回は、ふだんわたしが使っている材料や道具を紹介します。
目次
いわゆる折り紙や色紙で、単色無地のものを使っています。
あんまり厚手だと切りにくく、かといって薄すぎると貼りにくい… そんなわけで、使う用紙はだいたい決まっています。
わたしが主に使っているのは、日本色研のトーナルカラーです。
何がいいかといいますと。
ふだんは65色・B5判のセットを使っています。実際これで十分な感じです。
ちょっと大きめの文房具屋さんや画材屋さんで売っていますよ。
B4判や93色は、通販の方が確実かもしれません。
トーナルカラーよりずっと気軽に買えて使える紙が、トーヨーの折り紙。
こちらも50色と色数は決して少なくありません。そして、何といっても嬉しいのは金と銀が入っているところ。
あと、青や赤などの工作によく使いそうな色は、2枚入っているんです。わかっていますねー。
色は折り紙の老舗メーカーだけあってきれいですが、若干ムラがあります。これはむしろ、味わいとして受け入れて楽しんでいまs。
紙の厚みは折り紙だけあって薄め。ただ、折りに耐えるよう丈夫なので、切り絵には差し支えありません。
ただ、貼ったときに透けることがあります。
千代紙や模様付きの折り紙、包装紙やチラシを使っても構わないのですが、敢えて効果を狙っているとき以外は使いません。
柄物を使った時期もあったんですが、まもなく色紙だけを使うスタイルに戻ってしまいました。
理由は、柄に惑わされて自由度が下がってしまうからです。
いくら、意識しないでおこうと思っても、見ている以上左右されてしまうので…
それに、純粋に自分で選んだ色と自分で切った形で遊んだ方が圧倒的に楽しいからです。
材料はシンプルな方が面白いんです。
柄物を使うとしても、具体的な「かたち」のないもの、例えば幾何学模様は使いやすい部類に入るでしょうか。
あと、これは裏技なのですが…
片面印刷の場合、裏側を上にして切ると模様に惑わされにくいです。
切った紙を貼るための台紙ですね。
使わないスタイルもありますが、使った方が作品としてまとまり感があるので、わたしはほぼ台紙に貼っていくスタイルです。
わたしは100均で売っているB4判の色画用紙を使っています。
単色で10枚くらい入っているものと、何色かセットにして売っているものとありますが、どちらも独自の色があります。
お好みで揃えてみてください。
製品によってサイズが微妙に違いますので、作品サイズをビシッと揃えたい場合はいちばん小さいサイズに合わせて台紙を切りそろえた方がいいんだろうけれど… やってません。
サイズの不統一以外の品質はあまり気にせず、便利に使っています。陽に当てなければ、そんなに退色しないし。
実のところ、わたしの場合、あまり切れすぎない方が味のある切り絵ができるのです。
なので、切れすぎないはさみが大切。シャープさを求めたいときだけ、切れるはさみを使う。
こんな風に、使い分けています。
気軽に始める場合は、手持ちのはさみで十分だと思います。
あと、真ん中のピンセットが気になりますよね。
わたしは細かい作業が多いので、貼るときに使っています。
わたしはカッターをほとんど使わないので、敢えてあげませんでした。
あと、カッターの場合、カッターマットなり厚紙なり、何らかの敷物が必要になります。それがちょっと面倒臭いんです。
はさみの方がわたしは楽なので。
だから、カッターを使う切り絵のことはあんまり説明できません。
でも、これからカッターブームがくるとは限らないので、カッター使えるようになったら追記しようと思います。
のりは目的と紙の大きさ別に色々使い分けています。
のりの場合、大は小を兼ねないなと思っています。それでも結局、貼っているうちに手がベタベタになります。
貼ってはがせるスティックのりは、仮止め用に使っています。
大抵は何にも考えずバリバリ貼っていくのですが、たまには慎重に考えたい時もあります。
そういう場合は、仮止めして、配置を試行錯誤します。
今はスコッチののりを使っていますが、とくにこだわりはないです。
3種類を使い分けています。
細身のスティックのりとペンタイプのりはトンボ鉛筆さんしか出していないんじゃないでしょうか。この二つは本当に便利で、糸のように細かい切り絵も思ったように貼れます。
わたしの切り絵はトンボ鉛筆さんののりに支えられているといってもいいかも…
これはアドバイスなのですが、液体のりは使わない方がいいと思います。
乾くのに時間がかかるのと、はみ出しやすいのと、シワになりやすいのと…
デメリットが多いんです。