桜

桜(2017年10月)

少し前の作品ですが、季節に合わせてアップします。
今のところ唯一の銅版画作品(カラーエッチング)です。

練馬区立美術館での二日間にわたるワークショップに参加して制作したものです。
下絵は名残り花と同じ桜を鉛筆でドローイングしたものですが、下絵にはあまりこだわらず、目安だけにとどめておき、自由に彫りました。
その方が線がきれいになるかな、と思ったので。

桜の花の下の匂うような空気感を出そうと、夢中になり、色を作るのと塗りこみと拭き取る作業にのめり込みました。
ちょっとした加減で、色々なパターンで刷れるところが奥深く、楽しかったです。

とにかく薬品・溶剤を使いまくるので、作業中ずっとグラングランしっぱなしです。
しかし、決まった手順を守らないと悲惨なことになるので、ぼーっともしていられないのです。
そして、何よりめちゃくちゃ体力を使いました。
シルクスクリーンもだけれど、版画は肉体労働ですね。

大掛かりなプレス機が必要だったりと、スタジオを借りないとできないのが銅版画のつらいところかなあ。
次作れるのはいつになるかしらん。

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