2024年3月24日
星霜を経た桜は、たくさんの矛盾をはらんでいる存在のような気がしています。
軽やかで重く、
明るく暗く、
晴れやかでどこか憂鬱でもあり。
複雑な要素を抱いて生きる姿を紙にとどめておければいいなと願いつつ、描きました。
朝方は満開に咲いていたのに、なんやかんやと働いてさて描こうと振り返ったら、すでにだいぶ散っていました。
入れ替わるように吹き出てくる若葉が瑞々しく、残った萼の赤みが夕日を受けてさらに赤く。
光が変わらないうちに急いで描きました。
画材はクレヨン。
あの、誰もがかつてお世話になったであろう、ぺんてるのクレヨンです。
子供用のイメージが強い画材ですが、ポテンシャルすごいです。
発色が良くてすっと伸びて、クレパスより塗りカスが少なく、扱いやすいです。
もっと使いこなしたいな。