2022年1月8日
2020年の夏は、残念な意味で特別な夏となりました。
私自身もどこへも行かず、故郷へも帰らず。
綺麗だなと思ったものの大半が、自宅から眺める空でした。
故郷とちがって標高が低いので、雲はずっと遠くにあって広く展開し、さまざまな表情を見せます。
透明感と雲の厚みを出したかったので、雲のいちばん白い部分だけ抜いて、あとはクレヨンでぐいぐい重ねていきました。
雲って案外暗くて、見た通りの色を出そうとするとびっくりするくらい塗り重ねて明度を下げていかないといけないのです。
そして、青空の面積はちょっぴりでも圧倒的な存在感。
雲間からわずかばかりでも、まっすぐに視線が向き、引き寄せられます。
希望のように。