普通のスケッチブックで水彩を使うときはマステで固定【水張りの代用】

スケッチブックで水彩を使って紙がボコボコになったり反ってしまって困ったことはありませんか?

水彩専用に側面を糊で固めて反らないように作られているブロック用紙がありますが、これが結構お高いのです。
比較的廉価で手に入りやすいアルビレオ水彩紙でも、F4サイズで1,000円くらいします。
高級なアルシュ水彩紙などでは5,000円前後。

高いですね。
なかなか手が出せませんよね。
私もです。

水彩画は一枚ものの紙をベニヤ板などに「水張り」をして、紙がピンと張った状態で描けば反ったり歪むことはなく描けます。
本当はそうした方が良いのです。
しかしこれも面倒だし、失敗しがちです。

また、水張りすると「苦労して張った紙だから失敗したくない!」という気持ちになりませんか?
わたしはもったいなくて、軽い気持ちで筆を入れられなくなっちゃうんです。
描きたくて水張りしたのにもったいなくて描けない。なんだか本末転倒ですね。

そこで、手頃な値段の普通のスケッチブックで水彩を使ってもなるべく紙が反らないようにする工夫をしてみました。

スケッチブックの側面にマスキングテープを貼って固定

使うのはこれ!
幅広のマスキングテープです。

マスキングテープ

要はスケッチブックの厚みより広ければいいので、手持ちのテープがあればそれで構いません。
新しく買い求めるなら、様々なスケッチブックに対応できる幅広タイプがオススメです。

水彩画用に側面を固定ポストカードの側面にマスキングテープ

こんな風に描きたいページから下はすべてテープを貼ってしまいます。
ちなみにこれは、ハガキサイズの水彩画用紙です。

テープは裏まできっちり貼り込んだ方が安定します。

ポストカードブックの裏面

ブロック用紙やきちんと水張りしたものには及びませんが、まあまあ安定して水彩を使えます。
描きあげたらテープを1枚分剥がしてスケッチブックから切り取ればOK。

ちなみに、先日アップした『枇杷の実り』はこの用紙&この方法で描きました。

マスキングテープは一度剥がしてもまた貼り直せます。
だから、途中でテープを剥がして下のページに別の作品を描いて、またテープを貼り直して水彩を続ける、なんてこともできます。
一度水彩を入れた紙は多少歪んでしまうので、貼り直すときは伏せたり重しを乗せたりした方が作業しやすいです。

マルマンのスケッチブックにマスキングテープを貼る

全面に塗り込んでしまうのではなく、ちょこちょこっと絵の具を入れる程度なら、側面全部貼らなくても大丈夫です。
ここでは、マルマンの図案スケッチパッドを使ってみました。

ただし、角だけは必ず貼っておいた方が扱いやすいような気がします(経験上)

角だけは固定

写真の例では、パッドタイプばかりになってしまいましたが、リングタイプのスケッチブックでもやり方は同じです。

この方法をおすすめする理由

絵を楽しんで上達するにはとにかく回数!
気軽に買える値段の、一定品質の紙を使った方がたくさん描けて長続きすると思うのです。
いい紙を使うにこしたことはないのですが、それで描く頻度が減ってしまうのは本末転倒ですよね。

マルマンの図案スケッチブックはどこでも売っていてお求めやすい値段、そして安心の品質。
マスキングテープが手に入りやすくなった今、この方法で思いっきり水彩を楽しんでほしいです。

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