枇杷の実り

枇杷の実り

枇杷の実り(2019年5月)

母の日にあわせ、花やプレゼントは要らないという母に宛てて送ったはがき絵です。
買ってきた枇杷の実を食べたあと、この大きな種を蒔いたらどうなるんだろうという好奇心にあらがえず、鉢を買って土に埋めてしまったのです。
それから7〜8年後に初めてなった実はとても小さく、たった3個でしたが、さらに同じくらい経った今年は10個以上の大きな実をつけてくれました。

時間をかけないと得られないものがあるのだなあと、甘い実を頬張りながらしみじみ。

作品にした時点の実はまだ未熟で、個体によって違う色づきを表現するのが楽しかったです。

輪郭は茶色のコンテ、着色はヌーベルの固形水彩です。
コンテは水彩を入れる時に少し流れて混じってしまうのですが、それがむしろ好きで。
茶色ならば、枇杷の産毛の質感と全体の色調が出るのではないかしら?と思いあえて選んでみました。

いざ描いてみると、実以外は意外なほど突起が多いということに気づき。
次は他の画材で描いてみたいですね。

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