私は水彩画を描く時、たっぷり水を含ませがちです。
そのため絵の具がなかなか乾かず、待ち時間がとてもかかってしまい、それが悩みでした。
日本画を描く時に膠の保温用として使っていたグッズを使ってみたところ、いい感じに乾いてくれたので、今回はそれを紹介しようと思います。
目次
乾かす道具といってまず連想するのはドライヤー。
しかし、ドライヤーは風圧があって絵の具が流れてしまいます。流れる効果を作りたい場合はいいのですが、不要な場合もあります、むしろその方が多いかもしれません。
できれば絵の具を置いたままの状態で乾かした。
あと、ドライヤーみたいに持ちっぱなしはめんどくさいなあと思ったわけです。
うさぎやモルモットなど、小動物用のペットヒーターです。
防水機能がついている上、ペットが火傷しない程度の温度なので、安全に早く乾かすことができます。
温度は裏表で異なり、強と弱とで使い分けができます。
私が使っているのはマルカンの「ミニマルランド ほっとうさ暖リバーシブルヒーター」です。
今マルカンさんのサイトを見るとリニューアルされているようで、同じ色・サイズの製品は見当たりませんでした。
ご参考までに2023年4月16日現在のラインナップと本体サイズ、適合する用紙サイズを掲載しておきます。
小さな作品にはM〜Lサイズ、そこそこ大きめの作品にはLLサイズが良さそうですね。
ちなみに私は、画板代わりにしているダンボールごとヒーターの上に乗せて乾かしています。
ダンボールなのでいい具合に水分が抜け、よく乾いてくれます。この場合は「強」の面を使っています。
参考:Amazonの箱の底に入っているダンボールは画板代りに最適
紙を直接乗せる場合は濡れ具合や乾かしたい具合で「強」か「弱」を適宜選んでいます。
よほど反りが強い紙でなければヒーターに直接マステを貼って固定しても大丈夫。
お手頃な値段でホームセンターや通販で気軽に手に入れられる点も申し分ないです。
先述の通り、もとはといえば日本画を描く時に膠が冷えて固まらないよう、保温用に使っていたのです。
膠は温度に敏感で、冬は放っておくと固まってしまい再びお湯につけたりしないと使えなくなってしまいます。
その対策として、膠を溶いた皿や絵皿をヒーターの上に乗せていました。
こんな感じです。「強」では温度が上がりすぎて逆に蒸発してしまうので、「弱」の面がちょうどいいです。
日本画も水を多用するため、防水機能は必須。絵の具をこぼしてもさっと拭くだけできれいになります。
加えてペットの齧る習性対策に丈夫な作りになっている点もポイントが高いです。