雨霰を抱いて

雨霰を抱いて
雨霰を抱いて(2022年1月)

水彩画としては久しぶりに時間をとって向き合えた作品です。

昨年は天候に恵まれず、りんごの栽培が大変だったとのこと。
その事実を示すかのように、このりんごも傷跡だらけでした。

傷跡が作り出す斑や色の変化をわたしは美しいと思いました。

悪天候に晒されながら真っ赤に輝く姿。
生産者から惜しみなく授けられた愛を封じ込めているんだろうな、と。

勝手をすっかり忘れてしまい、水に翻弄されながら描いたものの、色むらがいい具合にりんごの傷を表現してくれました。

そうそう、忘れてはいけない、とても大切なこと。
とってもおいしかったんです。

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